こんにちは。
今回は、『通訳案内士』と『通訳』の違いについて触れてみます。
結論から言うと、別物です。
特に同時通訳をされている方は日本国内での最高峰の英語力を持っていると思いますので、例えば私のような通訳案内士の資格だけ持っている者を『通訳』と呼んだり、同じ目線で語ることは、『通訳』を生業にしている方は気分を害されるかもしれません。
『通訳案内士』? ああ、ガイドさんね・・と軽くあしらわれることもあるかもしれません。
では『通訳案内士』<『通訳』かと言うとそうでもなく、一流の通訳案内士は同時通訳者と同レベルか、それ以上のスキルを持っていると方もいます。
さらに、日本の文化や観光というものは本当に奥が深く、私も学んではいますが、史跡や神社1つとってみても到底極められないほどの情報量があります。
一方の『通訳』に関しても会議通訳やビジネス通訳、さらには政治、国際的な通訳まで考えると、相当なキャリアと仕事にかける準備が必要となります。その瞬間を訳さなければいけない通訳は本当に毎回が真剣勝負のようなものでしょう。
ただ、通訳案内士は国内唯一の英語国家資格ということもあり、志願者は多く裾野も広いので正直ピンからキリまでいろいろです。中には結構厳しい英語力の方もいますので、一般的には『通訳者』の方が高度な英語力を持っているケースが多いかもしれません。
また通訳案内士は、やはりガイドさんでもあるので英語力だけで価値が決まるわけではありませんので、そもそも比べることがナンセンスなのかもしれませんね。(^^)
あと冷静に考えてみると『通訳案内士』の業務で『通訳』をすることは少ないですね・・いろいろ誤解をうみやすいネーミングかもしれませんが、このなんか威厳のありそうなネーミングが資格学習者を引きつけるのかもしれません。(^_^;)
ほんとは『英語ガイドさん』とかが一番分かりやすいのかもしれませんね。(^^)